香りの散歩道


江戸の出版事情

墨絵・朝野泰昌
「朝野家 香りの散歩道」
この番組は、山陰 湯村温泉、朝野家の提供でお送りします。

今日のお相手は、私、木村匡也です。

梅雨どきに本を開くと、なんとなく懐かしい気分になりませんか。
雨の日の教室でかいだ教科書の匂い。
雨宿りに駆け込んだ店で読んだ本の手触り。
そんな記憶がよみがえってくるのかも知れません。

さて、今からおよそ300年前の話です。ロンドン、パリ、江戸の中で、文字を読める人の割合が、最も高かったのはどの都市だと思いますか?

答えは、江戸。寺子屋があったおかげで、庶民も気軽に教育を受けることができたのです。

娯楽として本を読む人も多く、ヒット作が次々に生まれました。
江戸っ子に人気があったのは、絵と文章が一体となって、洒落や風刺がきいた読み物だったとか。
こうした江戸の出版事情は、今、大河ドラマでも描かれていますね。

紙も貴重な時代ですから、庶民にとって本は借りるもの。
何種類もの本を風呂敷に包んで背負い、家々をまわって安く貸し出す、貸本屋の商売が繁盛していました。
どんなに面白い本か、あらすじを話して聞かせることもあったそうです。

つづきは、本を借りて読んでくださいな・・・ということでしょう。
のちの世に名を残した人だけでなく、本の面白さを伝えてくれた人は、たくさんいたのですね。。


「朝野家香りの散歩道」この番組は、山陰 湯村温泉、朝野家の提供でお送りしました。

*毎週水曜日・FM山陰.他で放送中  ↓mp3です。 wmp等でお聞き下さい。

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6月分は現在放送中に付き、もう少々お待ちください。


『朝野家・香りの散歩道』は朝野家提供で、

毎週水曜日FM山陰(16:55~17:00)放送、日本海新聞に掲載されます。



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